発達障害をもつ人は、どんなことで困っているの?
コラム

発達障害のある人は、たくさんの困り事に直面している?
最近、話題に上ることが多い、「発達障害」を抱える人たちがいます。元々子どもの障害として定義されてきましたが、今では子供からお年寄りまで関係する、広い定義となっています。
そして、ここでは、発達障害を持つ人たちが、どんな困り事に直面しているか、一例を紹介します。
①コミュニケーション
発達障害を持つ人々は、対人関係のコミュニケーションに問題を抱えることがあります。
例えば、ASD(自閉スペクトラム症)の人々は、
◯言葉の解釈の力
◯考えを表現する力
◯周囲の意図を察する力
これらの力が、低下していたり、多くの人とは異なる傾向をもつため、コミュニケーションがうまくいかないことが多いと言われています。
また、ADHD(注意欠如多動症)を抱える人々も、衝動性の高さから、意図せずして相手を傷つける言葉を発してしまい、トラブルになることがあります。
これらは、様々なスキルで回避、挽回することができますが、悩んでしまい二次障害につながってしまう人も存在します。
②社会性の困難
発達障害を持つ人々は、社交的な場面でのスキルに苦手さを持つことがあります。
特に、集団や組織の中での立ち振る舞いに苦手さを抱えることがあります。
人間は組織で行動することが得意な生き物です。
一方、発達障害をもつと、同じルールで動くなど統率された動きが必要な場面で、うまく歩調を合わせられず、困ってしまうことがあります。
③興味のないことに取り組めない
発達障害の人の特徴として、興味のないことに取り組むことが苦手な人が多いことが挙げられます。
例えば、ASD(自閉スペクトラム症)の人のこだわり行動や、ADHD(注意欠如多動症)の人の過集中など、好きなことには熱中できる子どもは多いです。しかし、自分が興味のないことにはなかなか体が動かず、すぐに飽きてしまったり、疲れて眠くなってしまうことが多いと言われています。
このように、「興味のないこと」への取り組みで、困り事が発生することがよくあります。
④勉強の苦手さ
発達障害の人は、認知能力の得意な力と苦手な力に凸凹が大きいと言われています。
しかし、得意な能力を使った勉強はできるが、苦手な能力を使う勉強が極端に苦手になったり、苦手な能力が影響し、全体的な学力が低下することが、しばしば起こります。
よって、強みを活かした学習方法やモチベーションをいかに高めるか、支援が必要となります。
⑤感覚過敏
発達障害の人の中には、感覚過敏を持つ人が多くいます。
◯光を強く感じてしまう視覚過敏
◯音を極端に聞き取ってしまう聴覚過敏
◯皮膚への刺激を痛みのように感じ取ってしまう触覚過敏
このように、得意な感覚の特徴によって、強い不快感を持ったり、高い疲労につながって困っていることが報告されています。
最後に
今回は、発達障害という括りで考えましたが、本来困りごとは一人ひとり異なります。
しかし、困っている人が多いという事実は共通していますので、適切な支援を提供できる、人材と場所が不可欠になります。
当サイト、こむすびでは、「発達障害のような個性をもつ子どもたち」と「個性を育てる場所」を繋ぐ検索サイトとして、運営しています。ぜひ、困っている全ての人に支援が入るよう、活動していきたいと思います!